商業漫画家廃業・転職(仮)のご報告

ここを訪れていただきありがとうございます。

私、御米椎(みよね椎)は、
2019年3月をもちまして、
いわゆる商業漫画活動、および
それを念頭に置いた営業(持ち込み投稿)活動を
無期限停止いたしましたことを、ここに
ご報告させていただきます。

ここ10年、商業誌に載った作品は一作のみ、
web掲載数本にとどまり、先細りは
避けられない情勢となっておりました。
数年間、持ち込み投稿を、のべで23箇所
行いましたが、結果に結びつかず、
一昨年も去年もほぼ無収入でした。

原因はわかっております。
1:うつ病罹患後、全般的な漫画創作スキルが低下したこと
2:加齢により、感性(何をどうしたら面白いと感じるのか)
が鈍化し、時代についていけなくなったこと
この2つです。
特に物語創作スキルの低下は目を覆わんばかりの
ありさまで、年下の編集に軽くあしらわれる程ひどいものです。
脚本の教本なんかも読んでみましたが、身になりませんでした。
そもそも、「これを描きたい、これを表現したい」という気持ち
そのものが、枯渇してしまったのです。病気のせいにしたとしても
何の言い訳にもならないし、鬱をやって20年、服薬で正気を保つのが
精一杯の現状。この先60,70になってから完治したって、手遅れです。

もう、自分の描くものに全く自信が持てなくなりました。
この先、何をしても恥の上塗りにしかならないと悟りました。

だから、辞めます。「漫画家であること」が、自分のアイデンティティ
だと執着してきましたが、気持ちの糸がプツンと切れました。
もう、ダメなんです。諦めました。

ただし、漫画と完全に縁を切るわけではありません。
私には他にできることがありませんから。

これからはスキル斡旋業者経由の「個人・法人との直接取引」
に特化し、用意されたシナリオから商材の宣伝などの漫画を描いたり
YouTuber向け漫画素材提供などの、名前の出ない
「下請け作画業」をしていきます。自分のオリジナリティを捨てた
(もしくは制限された)アシスタント業に近い仕事で湖口をしのいでいきます。
そして気が向いたらpixivに絵を上げる、、
それが私の「漫画家後の余生」です。

もし、万が一、
それでもオファーをしたいという奇特な編集の方がおられましたら、
Twitterの私のアカウントか、「ランサーズ(スキル仲介斡旋サイト)」
での私のアカウントへのメッセージをお願いいたします。
面白い話が作れず絵柄も新しくない私に発注する編集もいないでしょうが・・・

なお、自分の宣伝をする意味が失われたので、
このサイト上のコンテンツは消去します。ご了承ください。

過去の作品の殆どは「マンガ図書館Z」にあります。
それが私の遺産です。良ければ読んでやってください。

同人においては、「メガトンパンチ」への寄稿は
望まれれば続けます。所詮は二次創作ですが。
また、麻布大学のコリンズ教授の発表資料イラスト、
及びコリンズ氏原作の無料web公開宇宙開発漫画は継続します。

では、とりあえずさようなら。
今までありがとうございました。

平成31年4月
元漫画家・御米椎

追記
下請け作画業といっても、
それは原作付き漫画の仕事と同じじゃないか、
という声もありましょうが、私は漫画家の定義を
狭義の「商業漫画」すなわち
「出版社、もしくは編集プロダクション相手の仕事をするのが
漫画家であり、それ以外は同人の粋を出ない、よくてセミプロの仕事である」
と認識しております。現に、斡旋サイトの案件は
「漫画家志望者・初心者向け」のものが多いのです。それに混じっているのだから
「漫画家でござい」と胸を張れる訳がないではありませんか。
そう言うことです。