カミングアウトしまーす!!

 

当年、58になる私ですが、

アセクシャルです! 

無性愛者ってことです。

おかしいでしょ?漫画家のくせして。そう、おかしいんですよ。

思春期突入から数えて45年間、私はクラスメート、先輩後輩、あるいはブラウン管の向こうの芸能人に至るまで、

誰一人、「好きになった」人がいません。恋愛という心の動きそのものが心の中に無いのです。

当然、「この人を抱きたい」と思ったこともありません。現実世界で他者を性的な視線で見たことがありません。 

好きな2次元キャラはいますよ。例えばラムちゃんとか。めちゃめちゃ二次コン。

だけどその二次コンでも、恋愛とは微妙に心のベクトルが違うと思うんですよね。

性欲ゼロなのかと言われれば、ゼロじゃありません。ごくたまに爺行為をします。だけどその時頭に浮かぶのは

実在の誰かではなく、自分で生み出した漫画のキャラなんです。これが本当の自家発電です。

待て、お前成年向け描いてたじゃねえか、と思うだろうけど、あれは端的に言って

「第二次性徴入り口の小学生が、エロい情報を組み合わせて100%想像で背伸びして描いてる」と言うのが実体なんですよ。

だから、私は恋愛について突っ込んだ描写ができません。全然わからないから。色恋沙汰で理解可能なのは

小学生の、本当に思春期の入り口までの描写。その辺りが限界なんです。当然、ラブコメをやろうとしても失敗します。 

SFがいいのは、恋愛要素を必要とされないからです。 禁欲的な漫画が相性がいいんです。

多分、私は童貞のまんま死ぬんだと思います。愚息は皮被りで固定され、加齢と共に皮の弾力がなくなり、

外科的に切らなければどうしようもない。TENGAすら使えません。私に「生殖機能が無い」事が明確にわかったのは

オリエント工業製のラブドールを編集に煽られて入手した時です。無抵抗の人形にすら、

私は ぜーんぜん目的を完遂する事が出来なかった。筋金入りのインポテンツだったんです。

親が潔癖症だったのが、何某かの影響として残っている(つまり性欲嫌悪)のかもしれないけど、

いい歳こいて親のせいにするのもいかがなものか。生物一個体として何かが欠損しているとしか思えません。 

今やってる仕事は台本があるし、性的要素はYouTubeガイドラインで厳しく制限されているので、これがかえって都合が良いんです。

 

どうです、ドン引きしたでしょ?気持ち悪い?上等だあ!残りの人生、気持ち悪さを極めてやる。

同じ境遇の同志がいるかどうか分からんけど、自分もそうですと言う人いることがわかれば少しは救われます。 

私は恋愛はわからないけど家族愛はあります。猫を好きなのも擬似的な家族としてです。

だから、茶飲み友達的な異性はいてほしいなあ、と思ってはいます。殊に、私は実在の母に失望しているので、

理想的な母ちゃんが欲しいです。これも一種のマザコンかなあ。

(追記)

ラムちゃん推しなのは、そもそもラムとあたるの関係が「まともな恋愛ステップを踏んでいない」からです。

あたるを好きな理由が説明されない。だからこそ私の理解の範囲内なんです。

私がpixivで女の子を描く時、モデルは常にラムちゃんです。もはや私の中で記号として機能しているんです。

ちなみに、私は恋愛を否定したり嫌悪したりしている訳ではありません。恋ができたらどんなに良いだろう、と憧れています。

でも実際はそういう感情が一向に起きず、俺は欠陥人間なのだと自己嫌悪をするばかり。最初は「出会いが無いだけ」と思っていましたが、

流石にこの歳になってそんな言い訳は通らないだろうな、と。 

(追記2)

ググって、アセクシャルの有名人を探したら、なんか私と違う。

彼らはいわば「中性」という第三の性を自認しているように見えます。そしてそれをアピールしている。

私にはその姿勢がわかりません。アピールする相手がそもそもいないから。

私は性別上男性なので紳士服を着るけど、男性性の強調をする気がないのはもちろん、女装する趣味もないし、

ユニセックスの格好をする気もありません。無難なスーパーの安物しか着ないです。

私の性嗜好を積極的に宣伝するつもりはないです。性的要素、恋愛の機微を巧みに避けて

クソ真面目な、あるいは小学生が思うようなレベルのエッチなコンテンツを産んでいくだけですよ。 

 

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